作品概要

ベドゥイン族》は、画家のジョン・シンガー・サージェントによって制作された作品。制作年は1905年から1905年で、ブルックリン美術館に所蔵されている。

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モデルと制作場所

サージェントは1905年から1906年の間、5ヶ月かけてエルサレム、ベイルート、シリアを旅していた。その道中に何枚かベドゥイン族の絵を描いており、そのうちの一つが本作となる。

彼らの名称であるベドゥインとは「砂漠の住人」を意味しており、北アフリカ地域を放浪するアラブ系の遊牧民だ。ほとんどの場合、一族単位で行動しており、ラクダやヤギの遊牧を行っている。

構成と色使い

丁寧に輪郭を描かれた顔の表現、そして真っ青な頭のカフィエ部分に入ったハイライトの効果で、二人の人物はさらに存在が強く引き立てられている。真っ直ぐ鑑賞者を見つめる瞳にはまさに魂が込められている感覚を受ける。

頭と首の周りに巻いている青いカフィエと茶色のケープは自分の身を保護するためのものである。特徴的なのは作者が影や布の質感に濃い赤を使用しているところだ。ベルトに差している曲線形の短剣はカンジャーといい、幅広の筆使いで描かれている。そのベルトには他にもポケットや道具が掛けられている。そういった細かいディテールにより、画全体から表現力豊かにベドゥイン族の特徴が伝わってくる。

右側にいる人物は顔のほとんどを隠し、目だけが見えている状態でとても魅惑的に映る。また、服はもう一人に比べて少し薄い色が使われている。背景は薄い青で塗られ、アフリカ砂漠の晴れた日が表現されている。

表現の変化

本作が描かれた時期はサージェントのキャリアでは晩年に当たる。この画は作者の東洋文化への愛が表れており、この時期の近代的な芸術家たちの間ではわりとよく見られた傾向である。

また、サージェントが油絵だけではなく水彩画も描き始めたのがこの頃で、次第に彼の素晴らしい表現媒体の一つとなっていった。水彩画は絵の具が乾くのが早く、乾くのに何ヶ月もかかる油絵よりも早くレイヤーを重ねることができる。《ベドウィン族》はこの時期にサージェントが描いた水彩画の例として、非常に美しい作品の一つである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・シンガー・サージェント
  • 作品名ベドゥイン族
  • 英語名Bedouins
  • 分類絵画
  • 制作年1905年 - 1905年
  • 製作国中東地域
  • 所蔵ブルックリン美術館 (アメリカ)
  • 種類水彩画
  • 高さ45.7cm
  • 横幅30.5cm
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