作品概要

キリスト昇架》は、画家のピーデル・パウル・ルーベンスによって描かれた作品。制作年は1610年から1611年で、聖母大聖堂に所蔵されている。

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「キリスト昇架」は、1610年から1611年にかけてフランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスによって描かれた、3枚続きの絵画であり、彼のイタリアからフランドルへの帰還の際制作された。この絵画は、カラヴァッジョ、ティントレット、ミケランジェロといったイタリア、ルネッサンス派及びバロック派画家の影響を如実に表している。中央のパネルは、十字架高揚を試みる見事な筋肉質の男性と、恐らく耐え難いほどに重量のある十字架に架けられたキリストとの緊迫状態を表現している。

ルーベンスの短縮法は、もがく、大柄でたくましい男たちの歪みで証明されている。キリストが中央のパネルを斜めに横切り、上昇と下降の両方が重要な瞬間に生かされている、カラヴァッジョ作の絵画「キリストの埋葬」と様式上同じである。この絵画には動き、空間、時間が、もがきとまっすぐな十字架とともに表現されている。ルーベンスはダイナミックな色使いと大胆な明暗法を用っているが、この様式は時間の経過とともに目立たなくなっていく。ナポレオン支配下において、「キリスト昇架」は「キリスト降架」とともにパリへ移されたが、1815年に聖母大聖堂へと戻され、現在はベルギー、アントワープの聖母大聖堂に他のルーベンス作品とともに所蔵されている。

ウィーダの小説「フランダースの犬」において、主人公ネロとパトラッシュはルーベンスの「キリスト昇架」と「キリスト降架」を一生に一度は目にしたいと願う。この場面は物語のクライマックスとして使用され、凍えるクリスマス・イヴの夜、ネロとパトラッシュは聖母大聖堂へと忍び入り、ルーベンスの作品の美しさを目の当たりにする。翌日、ネロとパトラッシュは「キリスト昇架」の前で凍死しているのを発見された。

基本情報・編集情報

  • 画家ピーデル・パウル・ルーベンス
  • 作品名キリスト昇架
  • 制作年1610年-1611年
  • 製作国不明
  • 所蔵聖母大聖堂
  • 種類油彩
  • 高さ341cm
  • 横幅341cm
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