作品概要

養子縁組の聖母》は、画家のジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルによって制作された作品。制作年は1858年から1858年で、ビクトリア国立美術館に所蔵されている。

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制作の背景

アングルは1824年にパリ・サロンで発表した《ルイ13世の誓願》で賞賛を受けた。それは、雄大な聖母子の前でフランス王がひざまずいている場面を描写した記念碑的作品であった。王は、彼の死の忠誠を聖家族に約束し、王冠と笏を提供している。この成功に続いてアングルは、大きなサイズでラファエロ風に聖母マリアの絵画を描くよう依頼された。

本作のような小さな作品は、個人に捧げるために描かれたものである。この《養子縁組の聖母》は、1858年の後半に、《ルイ13世の誓願》で描いた壮大な聖母を、より落ち着きがあり慈悲深い聖母に変え、元のモデルから多くの変更を加えたものである。

描写

アングルは、静かで神聖な古典的イメージを構成するため、最も純粋な形の線と色を配している。これにより、理想的な美の概念が作品からにじみ出ている。

しかし、彼女はルネッサンス期の聖母に典型的な正面の姿勢では描かれていない。代わりにアングルは、頭を静かに傾けた姿勢で描いている。アングルは聖母のより官能的なイメージを暗示し、まぶたを持ち上げて唇を開けることで彼女の顔立ちの純粋さを乱している。この肖像画のより触れられそうな描写は、19世紀のフランスで採用された、調和のとれた宗教画の原型となっている。

タイトルについて

画家自身によって与えられた「養子縁組の聖母」というタイトルについて、特に言及する宗教上の言葉はない。ひとつの解釈としては、聖母マリアが息子の人類に対する犠牲を「取り入れた」ことを指すかもしれない。描かれている百合は、聖母の純粋さの概念を示しているが、受胎告知を指す場合もある。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
  • 作品名養子縁組の聖母
  • 英語名Virgin of the Adoption
  • 分類絵画
  • 制作年1858年 - 1858年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ビクトリア国立美術館 (オーストラリア)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ69.5cm
  • 横幅56.8cm
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