作品概要

聖杯の前の聖母》は、画家のジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルによって制作された作品。制作年は1841年から1841年で、プーシキン美術館に所蔵されている。

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作品に見られる古さ

一見すると、この聖母像は16世紀初頭に描かれた古い作品に見える。ルネサンスの巨匠たちの堅実な引用がその原因である。本作は新古典主義の画家ドミニク・アングルによって描かれたものなので、驚くことはない。彼は目新しさではなく真の教義を維持するという使命を信念としていた、フランスのアカデミズム画家であった。

アングルは彼の真の師匠はラファエロだと信じており、芸術はラファエロの後に間違った道を選んだと主張したが、アングルの実際の師匠であるダヴィッドは、彼を最高の弟子の一人と呼んでいた。アングルは、状況を改善する最善の方法は、ルネサンスから再びやり直し、後に出現して創造されたすべての芸術を取り除くことであると確信していた。

ラファエロ作品との類似

ロシアには、アングルの作品が2つしかない。エルミタージュ美術館にある《ニコライ・ゴーリフ伯爵の肖像》と、本作《聖杯の前の聖母》である。アングルは、将来の皇帝となるアレクサンドル2世から聖母の絵画を依頼された。当時アングルはローマに住んでいた。

聖母の輝く姿の背後にいる聖人たちは、ミラのニコラオス(依頼者の父のパトロン)とアレクサンドル・ネフスキー(自身の希望によって描かれた依頼者のパトロン)である。構図は一般的にラファエロの作品に類似している。対称的な構成や聖母の顔などには、ラファエロの《燭台の聖母》(the Madonna of the Candelabra)との類似性が見られる。1824年の《ルイ13世の誓願》に描かれている聖母のポーズのような、画家自身の作品からの引用を見つけることもできる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
  • 作品名聖杯の前の聖母
  • 英語名Madonna with Chalice
  • 分類絵画
  • 制作年1841年 - 1841年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵プーシキン美術館 (ロシア)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ116cm
  • 横幅84cm
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