作品概要

母と子》は、画家のピエール=オーギュスト・ルノワールによって描かれた作品。制作年は1876年から1876年で、フリック・コレクションに所蔵されている。

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『母と子』は別名『散歩』としても知られるルノワールの絵画で、現在は米国ニューヨークのフリック・コレクションが所蔵している。『母と子』として現代の人々に広く知られる絵画であるが、発表の当初ルノワールが定めていた題名は『散歩』であった。今、この絵はフリック・コレクション内部の床の間に飾られている星飾りの下に展示されている。

絵のサイズはやや縦長で、若いルノワールが何者かの要請で描いた肖像画のようにも思えるが、同時代の資料によって、彼がモデルを雇い、1876年の第二回印象派展に向けて作成された絵画であることが明らかになっている。青、緑、ラヴェンダーらの寒色系が、絵画の色調を支配し、植物が芽吹く前の早春の雰囲気を醸し出す一方、白ギツネの手袋の感触も巧みに表現される。

1876年の第二次印象派展出展時、この絵画に加えられる評価はかなり厳しい毀誉褒貶の応酬で、ある批評家などは「狂気じみた技法による酷い表現」と述べ、一方では「ルノワールの凄みは肖像画のモデルの目が活力を持っていることで、まるで生きているかのように絵からこちら側に飛び出してくるようだ」とも述べている。

米国の詩人・作家であるジル・ビアロスキーは、かつて母とフリックに訪れてこの『母と子』を閲覧した時、母が自らとその姉妹であったキムの健在だった頃の記憶が蘇る、と自分に語っていたことを、回想録『自殺の歴史 私の姉妹の断絶された生』の中で述懷している。

基本情報・編集情報

  • 画家ピエール=オーギュスト・ルノワール
  • 作品名母と子
  • 制作年1876年-1876年
  • 製作国不明
  • 所蔵フリック・コレクション
  • 種類油彩
  • 高さ170.2cm
  • 横幅108cm
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