作品概要

アルジェリア風のパリの女たち》は、画家のピエール=オーギュスト・ルノワールによって描かれた作品。制作年は1872年から1872年で、国立西洋美術館に所蔵されている。

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『アルジェリア風のパリの女たち』は、別名『モンマルトルのハレム内』としても知られる、1872年にルノワールが先達ウジューヌ・ドラクロワの『アルジェの女たち』へのオマージュとして作成した絵画である。1872年のパリサロンでは芸術家の不興を買い乳腺を果たせず、最終的には大口在庫の一部として廉価で売却されてしまった。現在は東京の国立西洋美術館に保蔵されている。

1870年代のルノワールは、自らが心酔するドラクロワのドラマティックな作画と色使いに魅了され、ギュスターヴ・クールベやエドゥアール・マネのリアリズム画法を一時的に拒絶していた。この絵画も、ルノワールが「現存する最も美しい絵』と表現したドラクロワの前述の作品へのオマージュとして描かれたのである。

モデル達が仮装のパリ女性であることも明らかなところではあるが、当絵画の題名はその内容がオリエント趣味絵画にありがちな作り物のオリエント表現であることを示唆している。原案となった絵を描いたドラクロワのほうが1832年のアルジェリア行ではモデルとなる女性をスカウトできず、渋々フランス人モデルを雇って工房内で仕事をしたというのは、皮肉めいた事実と言えるだろう。

ドラクロワとルノワールの両絵画は、構図において違いがある。ドラクロワが女性を前列に配置したのに対し、ルノワールは対角線上に配置し、最も遠いモデルを右上に描いた。この配置で、閲覧者の視線が斜めに下に滑り落ちていくように仕向ける寸法である。前列の黒髪のふたりの女性は、中央の金髪の女性が夜伽に行く準備を助けているような素振りをし、ほとんどが裸形やそれに近い身なりをしている。奥の女性と中央左手の女性は何やら驚いた表情をしている。おそらくは男性の来客であろう。ある解釈は、パリのオリエント風売春宿のワンシーンがこの絵画に描かれているのではないかと推測している。

基本情報・編集情報

  • 画家ピエール=オーギュスト・ルノワール
  • 作品名アルジェリア風のパリの女たち
  • 制作年1872年-1872年
  • 製作国不明
  • 所蔵国立西洋美術館
  • 種類油彩
  • 高さ156cm
  • 横幅129cm
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