作品概要

キャロライン》は、画家のアルベルト・ジャコメッティによって制作された作品。制作年は1965年から1965年で、ジャコメッティ財団に所蔵されている。

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《キャロライン》は、スイス出身の20世紀の彫刻家であり、画家でもあるアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)が1965年に制作した油彩画である。
1960年代にはいると、ジャコメッティの描く肖像画は、人物画の基本となる頭部にますます重点的に取り組んだ。「少なくとも頭部に丁寧に筆を運んだら、背景は自然と決まってくる」1956年、画家のモデルをしていた矢内原伊作に語っている。

本作の場合も、顔の描写に力を入れていることがはっきりとわかる。背景とモデルの体には軽い筆致で描かれているのにたいし、顔の描線は、繰り返し執拗なまでに注意を払い、濃く黒く描かれ、アフリカの仮面を彷彿させる。さらに、黄土色の〝光の輪〟が白い背景と明確なコントラストをなしている。1965年からの他の肖像画では、キャロラインを上半身(ひざまで)まで描いている。同じ赤いドレス、手を重ねてポーズをとっている。

肖像画の集大成

キャロラインは、ジャコメッティと知り合った娼婦の女の仮名だ。ふたりは1958年、モンパルナスの酒場で出会った。娼婦のキャロラインは酒の席でジャコメッティの隣にすわるようになった。

ジャコメッティはキャロラインをモデルにした肖像画を少なくとも30点残しており、1961年には胸像を制作している。キャロラインの肖像画のシリーズは、数年前から絵画の新たな探求を試みていた画家の集大成の作品といえる。

1965年、キャロラインのタイトルで、本作はジャコメッティの生存中、イギリスのロンドン、デンマークのフルムベックの展覧会で一般公開されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルベルト・ジャコメッティ
  • 作品名キャロライン
  • 英語名Caroline
  • 分類絵画
  • 制作年1965年 - 1965年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ジャコメッティ財団 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ130cm
  • 横幅89cm
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