作品概要

トルコ風呂》は、画家のジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルによって制作された作品。制作年は1852年から1863年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

官能的な裸体

《トルコ風呂》は、アングルが描いた女性の裸体の総体である。彼のもっとも複雑な構成の一つといえるだろう女性たちの裸体は、丸いキャンバスの限界を超えてはみ出しているように見え、窮屈な空間の深みは豊富な肉体を拡大しているように見える。東洋的な内装の中に鑑賞者を置いたアングルは、植民地主義という主題に関心を示し続けた。エキゾチックなエロティシズムを見せる手足のからまりあった女性たちの開かれた官能性が、とても印象的である。

描写

アングルは、新古典主義とロマン主義の要素をひとつに融合させている。彼の象徴的な連続的な線は、アラベスクの流動性にほとんど等しいが、彼は彫刻的な肌と正確な描写を維持している。彼の初期の女性裸体画と同様に、人体構造を表現する際、アングルは芸術的自由を取った。人々の手足と胴体は、より調和のとれた美学を達成するためにゆがんでいる。

東洋への思い

アングルは中東やアフリカに行ったことはなかったが、18世紀の貴族メアリー・ウォートリー・モンタギューの手紙に触発され、オスマン帝国についての文章を書き写した。ある手紙で、モンタギューはアドリアノープルの混雑した風呂について次のように書いている。

「様々なポーズの裸の女性がいる。会話する人、仕事をする人、コーヒーを飲む人、シャーベットを味わっている人、そして多くの人が平然と手足を投げ出している。」

アングルは、想像上の東洋と関連づけられる豊かな刺繍の布やターバンで飾られた女性たちの、気だるくくつろぐ感覚を描き出した。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
  • 作品名トルコ風呂
  • 英語名The Turkish Bath
  • 分類絵画
  • 制作年1852年 - 1863年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類油彩、板に張り付けたキャンバス
  • 高さ108cm
  • 横幅108cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • トルコ風呂の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。