作品概要

ルイ・フランソワ・ベルタン氏の肖像》は、画家のジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルによって制作された作品。制作年は1832年から1832年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

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理想化されていない肖像画

この肖像画には、打ち解けた雰囲気と、モデルのやや好戦的な姿勢が示唆された、陽気なリアリズムがある。ややぶっきらぼうな雰囲気の老人ベルタン氏は、マホガニーの椅子に座っており、脚をやや広げている。正式な肖像画のプロトコルに反して、彼のジャケットはしわくちゃで、チョッキはボリュームのある胴により張っている。理想化はほとんどされておらず、むしろ強烈な個性を描き出している。

アングルは、ラファエロによるバルダッサーレ・カスティリオーネの肖像画を想起しながら描いているようである。確かに、アングルのベルタン氏の肖像画は、打ち解けた雰囲気にもかかわらず、徹底的に描かれている。かきみだされた灰色の髪の毛は、実際に数えることができるほどである。アングルはまた、モデルの姿勢を完璧にするために、さまざまな構成で多くの予備的なスケッチを制作し、苦心して構成を練った。

発明されたポーズ

後にパブロ・ピカソによりガートルード・スタインの肖像画で取り入れられた一見カジュアルなポーズは、伝統的なポーズのレパートリーを破った。当時においては、はるかに先行する驚くべき即時性があった。

アングルの弟子の一人であるルイ・ラキュリアは、仲間の画家に手紙でこう書いている。「ベルタン氏の肖像画を見て、私が驚き、ショックを受けたことを書かせてほしい。自然に対する完全な服従、画家による絶対的な自己否定、完全に習得された筆づかい、私は信じられなかった。」

偶発的かつ即興的なこのポーズは、アングルと彼のモデルによって「発明された」ものであり、このブルジョワのビジネスマンと彼の人生の現代的なテンポの明確な感覚を、今なお提供している。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル
  • 作品名ルイ・フランソワ・ベルタン氏の肖像
  • 英語名Portrait of Monsieur Bertin
  • 分類絵画
  • 制作年1832年 - 1832年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ116cm
  • 横幅95cm
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