作品概要

横向きの矢内原》は、画家のアルベルト・ジャコメッティによって制作された作品。制作年は1956年から1956年で、ジャコメッティ財団に所蔵されている。

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《横向きの矢内原》は、スイス出身の20世紀の彫刻家であり、画家でもあるアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)が1920年頃に制作した油彩画である

モデル・矢内原との出会いと肖像画

モデルとなった矢内原伊作(1918-1989)は、日本で大学の哲学科の教授である。また、サルトル、ジュネ、カミュ研究の専門家でもあり、カミュの『異邦人』を日本語に翻訳している。矢内原がジャコメッティと知りあったのは1955年のフランス、パリだった。以降、矢内原がフランスに滞在したおりには、必ず会って親交を深めるようになった。

モデルを横向きでポーズをとらせることはジャコメッティの作品のなかでも、きわめてまれな出来事だった。美術史における大部分の肖像画は、全身か4分の3程度で描かれており、正面から見た顔を表現するのは、多大なる苦労を被ることに気づいた。

正面向きの肖像画は複雑なため、それを上手く仕上げることはジャコメッティにとってはレベルの高い挑戦となった。そのため、ビザンティウム美術やコプト美術の肖像画を高く評価していた。

モデルの顔に集中

1950年代後半になると、従来モデルとその距離感に覚えていた関心もおさまりはじめ、モデルの姿、特に顔にさらに注目するようになった。本作は、背景はカンバスを白いままで残しているが、中央部分は丁寧に詳細に描かれている。モデルをとりまくスペースは、斜線で素早い筆致で描かれている。描線の枠のなかにモデルをおさめようとしていることがわかる。画家のパリのアトリエで制作されたものと考えられている。

本作には署名も制作年も記されていない。画家の生存中には一般に公開されることはなかった。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルベルト・ジャコメッティ
  • 作品名横向きの矢内原
  • 英語名Yanaihara in profile
  • 分類絵画
  • 制作年1956年 - 1956年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ジャコメッティ財団 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ73cm
  • 横幅60cm
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