作品概要

放蕩一代記(4,逮捕)》は、画家のウィリアム・ホガースによって描かれた作品。制作年は1732年から1735年で、大英博物館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

『放蕩一代記』は1735年にウィリアム・ホガースが自己の絵画を元に版画として作成した八枚組作品で、四枚目では、場所をロンドンのセント・ジェームズ宮殿に続くセント・ジェームズ通りに移す。

時期は三月一日の聖デビッドの日、時の英国王妃キャロライン妃の誕生日であり、その誕生会に出席しようと人力車の椅子籠に乗っていたトム・レイクウェルは、債務超過のために捕縛されそうになる。絵の手前右側に描かれるのはウェールズ人与力で、聖デヴィッドの日にちなんでウェールズの紋章を表わすリークを帽子に飾っている。かつてトムの許嫁であったサラが帽子職人の姿で再び登場し、針子箱から金子の入った袋を差し出して、トムが逮捕されるのを防ごうと試みている。

絵画の緊張感を和らげようとしての演出か、点灯夫がトムの頭上から注意深く油を注いでいる一方で、トムの側に浮浪児が忍び寄り、トムのポケットの中から金目のものを掠め取ろうとしている。トムの前には新聞の売り子、靴磨きらのストリート・チルドレンが集まり、さいころ賭博やカード遊びに興じている。彼らの側には「黒」とラベル貼りされたポストが立ち、通りの向こうにある「ホワイト・クラブ」に対する風刺を暗示している。その向こう側に見えるセント・ジェームズ宮殿の門には、椅子籠に乗った人々が大勢集まってキャロライン妃の誕生会に参加する模様である。空には稲光が光り、不吉な印象を与えている。

点灯夫の注ぐ油は、この場合神の祝福ではなく、サラの慈愛による保護を意味するところ、当のトムにはこの行為がさして重く響いていないようである。

基本情報・編集情報

  • 画家ウィリアム・ホガース
  • 作品名放蕩一代記(4,逮捕)
  • 制作年1732年-1735年
  • 製作国不明
  • 所蔵大英博物館
  • 種類版画
  • 高さ35.7cm
  • 横幅40.8cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 放蕩一代記(4,逮捕)の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。