作品概要

娼婦一代記(2,モル、今や裕福な商人の愛妾に囲われる)》は、画家のウィリアム・ホガースによって描かれた作品。制作年は1732年から1732年で、大英博物館に所蔵されている。

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『娼婦一代記』は、1731年に絵画として、また1732年には版画として作成されたウィリアム・ホガースの六枚組作品で、この絵はその二枚目である。

豪華に飾り立てたモルの寝室がこの絵の舞台である。主人公モルは若い愛人がこっそりと部屋を出ていくところを助けるために、自らを愛人として囲う裕福なユダヤ人商人の気を逸らそうとして胸をさらけだし、卓袱台を蹴り飛ばしている。手前左、別のテーブルには仮面が横たえられている。ペットの猿は卓袱台から落ちる物に驚き飛びのく。羽飾り帽を被り、銀の薬缶を携えた黒い肌の少年が、高価な陶器が割れてしまったことに恐れおののいている。背後の壁にかけられるのは旧約聖書ヨナ記第4章2-8節、サムエル記第4章1-5節の場面をそれぞれ描いた絵画がかけられ、これはモルの将来を予言していると言われる。すなわち、旧約聖書はユダヤの経典であり、ユダヤ人商人がモルから財産を取り上げ、驕慢な振る舞いに対して敗北を与える、という形である。

モルの保有する物品や従者に、当時流行していた物事を読み取ることも可能である。若い女性の小間使い、マホガニー材のテーブル、西インドからもたらされた少年と猿は、このユダヤ人商人が英国植民地から手に入れた富を意味している。また、モルの持ち物にもそれは現れており、化粧品の一式や、仮面舞踏会用の仮面などが英国社交界の表象として表れている。壁に掛けられる絵や牡鹿の角の意味するところは、モルの乱雑な性関係と道徳的退廃である。

基本情報・編集情報

  • 画家ウィリアム・ホガース
  • 作品名娼婦一代記(2,モル、今や裕福な商人の愛妾に囲われる)
  • 制作年1732年-1732年
  • 製作国不明
  • 所蔵大英博物館
  • 種類版画 
  • 高さ31.2cm
  • 横幅37.5cm
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