作品概要

昇る月とヘイン河畔の5本の木》は、画家のピエト・モンドリアンによって制作された作品。制作年は1907年から1908年で、ハーグ市立美術館に所蔵されている。

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《昇る月とヘイン河畔の5本の木》は画家として大衆の支持を得るか、支持は得なくとも自分の創作の向く現代的な絵画を描くかという点でモンドリアン自身が揺れていたと思われる頃の作品である。

稀に見る作品の退行

1910年頃までの数年間モンドリアンは大衆に受け入れられるようにと風景画に取り組んでいた。モンドリアンは、世間の需要を掴むことに長けていた。しかしながら彼ののちの手記で「もし購買力のある一般大衆が写実的な作品を求めるなら、画家は自分の才能を駆使してそういう絵を作り出せる。ただそれはその画家の本来の芸術とははっきりと区別すべきものなのである。」と述べている。

当時のモンドリアンはこのように自身の作品を客観的にみていた。彼は自分の以前の作品に比べてはるかに「現代的」でない絵を描くという、絵画史上あまり例のない退行の道を辿った。この退行の責任はひとえに彼が大衆からの支持を求め過ぎたこととこの購買力のある一般大衆にある。

このような背景化でモンドリアンは日没や風車、月夜、海や砂丘の情景といったありふれたモチーフを繰り返し描いていた。本作もそのような年代に制作され、彼が大衆から支持を得ることに一役買った作品と捉えることができる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエト・モンドリアン
  • 作品名昇る月とヘイン河畔の5本の木
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1907年 - 1908年
  • 製作国オランダ
  • 所蔵ハーグ市立美術館 (オランダ)
  • 種類油彩
  • 高さ79cm
  • 横幅92.5cm
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