作品概要

コンポジション》は、画家のピエト・モンドリアンによって制作された作品。制作年は1916年で、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館に所蔵されている。

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《コンポジション》はオランダへ居を戻した頃の作品であり、デ・ステイルの編集に忙しかったのか1916年に描かれた数少ない作品の一つである。

作品背景

モンドリアンはパリにいた頃、スケッチブックによく書き込みをしたものだったが、ここにきてその野心はもはやなかった。そして彼はラーレンに居を移すことになりレイデンの画家で詩人テオ·ファン·ドケースブルフと知り合った。ファン·ドゥースブルフは博識な美術史家で、カントやヘーゲル以来のドイツ哲学の伝統にも精通してた。モンドリアンがフランスの最新の芸術についての知識を伝えたことで、以後2人は唯一無二の親友となった。ファン·ドゥースブルフはまもなくモンドリアンの手法で絵を描くようになり、モンドリアンの方はたびたびこの友人の助言を受けながら、新しい絵画についての大がかりな論文の制作に取り掛かっていた。2人はオランダ国内でも最高の若い芸術家や建築家やデザイナーたちを集め、1917年『デ·ステイル』(De Stijl)という名でという雑誌を刊行する。雑誌『デ·ステイル』は、あらゆる分野の芸術に新しい統合をもたらそうとした新しい社会を作り上げるにあたって芸術は互いに協力し合うべきであると主張し、また実際に動き始めていた。ファン·ドゥースブルフはモンドリアンの言葉に沿って、芸術においては「自然と精神、あるいは女性的原理と男性的原理、陰画と陽画、静と動、水兵と垂直」の調和がとれていなければならないと論じた。

作品概要

雑誌のための論文に忙しかったからか1916年に制作された作品は本作1枚だけだった。モンドリアンの小さなスケッチ群を見ると、この赤系統や黄褐色や青の斑点が彼の作品「ドームブルフの教会の塔」にも描かれている、青空にそびえる石の塔のファサードから取ったものだということがわかる。モンドリアンは当時よく自らを中世の大聖堂建築家と比較し、自分は教会のファサードのテーマによって、「上昇の観念」を表現しようとしたのだと、テオ·ファン·ドゥースブルフに書き送っている。

本作には、どう見てももはや教会のファサードは認められないが、「上昇」は見て取れる。この絵の上端には黒い線が混み合って集まり、下端ではフォルムが解体して上に向かって昇って行くように見える。絵の中心に見える4本の小さな黒線に囲まれたピンクの正方形は、あたかも青い背景の中を漂い過ぎて行く束の間の姿であるかのようである。作品全体がそのような線と、その線に囲まれて小さな複合体を形成する3つの基本色の斑点からなっている。このような小さな抽象的な作品構成要素は、右に向かって運動しているような印象を与える。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエト・モンドリアン
  • 作品名コンポジション
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1916年
  • 製作国オランダ
  • 所蔵ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ119cm
  • 横幅75.1cm
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