作品概要
《格子のあるコンポジション3:菱形のコンポジション》は、画家のピエト・モンドリアンによって制作された作品。制作年は1918年で、ハーグ市立美術館に所蔵されている。

《格子のあるコンポジション3:菱形のコンポジション》はモンドリアンが幻想世界を創作し作成したものとして有名。
作品背景
幻想世界の創作として完成させた「色面3のコンポジションNo. 3」は建築家の製図板上でも作り上げることができたろう。それほど単純なのである。フォルムの構成はもちろん、この作品の「構造」は鑑賞者に想像されるための空間をも考慮に入れた、規則的で安定した足場を持っている。そしてモンドリアンの表現する幻想世界の白い作品群のどれよりも均等であり、どれよりも決定的に具体性を捨て去っていた。これにより彼は一種の新しい集大成へ行き着くことになる。
作品概要
「色面3のコンポジションNo. 3」では浮遊する四角形で幻想世界を表現していたが、彼は本作でまたその表現を昇華させていく。本作の構成の中にはすべてのフォルムを変化させることができるという、それ以前の「コンポジション」で示されていたモンドリアンの観念も色を依然として残しながらも、全く新しい主題で表現されている。どちら側からこのカンヴァスを眺めても、常に同じなのである。このフォルムが誕生した、白地の詩的な絵の痕跡ももはや見受けられない。本作はその大きなフォーマットのおかげで全体が空中に浮いているように見えるが、それ自体は静的で古典的、伝統的で堂々としている。色彩豊かだが、現代絵画全体を通して見ても、このような作品は未だかつて現れたことはなかった。本作は当時の美術界に大きな衝撃を与え、これにより彼は後援者からも縁を切られることになる。
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