作品概要

大きな赤の色面と黄、黒、灰色、青のコンポジション》は、画家のピエト・モンドリアンによって制作された作品。制作年は1921年で、ハーグ市立美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《大きな赤の色面と黄、黒、灰色、青のコンポジション》はモンドリアンが原色への回帰を果たした時代の初期の作品である。

作品概要

1920年頃を機に、原色を使う原点回帰を果たしたモンドリアンであったが、1921年も格子を解体し、動いているように見せるという方針に変わりはなかった。しかし色調と雰囲気とは一変した。本作では大きな赤い正方形が画面中央の左上寄りに目立ち、その左右には黄色が格子を越えて伸びており、縁の部分は開いたままである。こうしてこの黄色は画面の縁にまで達し、まだその先に広がって行くように見える。決定的に新しいのは、格子の黒い線の全部が画面の縁まで描かれているわけではないということである。一見単純に見えがちなモンドリアンのモチーフであるが、輝く色彩面の中央で浮遊するかのような印象を与えるように、細部まで計算し尽くされて黒い格子が描かれている。

作品背景

モンドリアンはこの年、ほとんど無尽の創造性を発揮して、今までにないような劇的な錯覚を作りだそうと試みた。バーゼル美術館に所蔵されている「絵画3」では、目を射るようなオレンジ色と黄色の面が上方へ、黒と青の面が下方へと向かっている。新しいのは交差する大きな黒い格子が、絵全体を均等に力強くその軸で支えていることである。そのために色彩の上下に向かう動きが見た目に全体を引き裂くことはなく、むしろ垂直方向へ広がる統一感を生み出している。同じく建築学的にきわめて安定した画面構造を持つのが、1921年制作の「絵画1」である。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ピエト・モンドリアン
  • 作品名大きな赤の色面と黄、黒、灰色、青のコンポジション
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1921年
  • 製作国不明
  • 所蔵ハーグ市立美術館 (オランダ)
  • 種類油彩
  • 高さ59.5cm
  • 横幅59.5cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 大きな赤の色面と黄、黒、灰色、青のコンポジションの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。