作品概要

夏の夜》は、画家のピエト・モンドリアンによって制作された作品。制作年は1907年で、ハーグ市立美術館に所蔵されている。

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作品概要

《夏の夜》は1907年描かれたオランダの象徴的な風景描写からの脱却の兆しが見えるモンドリアンにとって起点となる作品である。

モンドリアンは1900年代前半、大衆からの指示欲しさにオランダの古風な風景画ばかりを描いていたが、田園生活に戻ることで本来の彼の現代的な画風を取り戻すとともに新たなジャンルへと描き方を変えて行くことになる。彼は1905年前後頃から1819年から1820年のドイツのロマン派の作品の模写を始めた。

そのような体験の中でモンドリアンは芸術の中に存在するのものと現実世界の乖離をかんじるようになる。芸術とは、結局のところアトリエでの作りものにすぎなかったのか。ロマン派の作品を模写しながら、モンドリアンはこの疑問に最終的な結論を出ことになる。彼が考える芸術とは現実世界を表現するという姿勢の中に全く独自の、謎に満ちた経験世界を作り出すのだというものだということだった。風景のモティーフを模写することで、立ち現れてくる新たな世界に、彼は夢中になった。それは彼が長年夢見てきた芸術世界と、人工的な生活への橋渡しとなるように感じたからである。

そうして生まれたのが本作である。自然の風景をあえて人工的に描いているのが明らかだ。特に空が、一面赤褐色に塗りたくられているのに驚かされる。夜の空がそんな状態であったはずはない。そこに銀白色の月が置かれ、その色が水に反射している。明るい水の流れには、カンヴァスをすばやく撫でた幅広の筆の跡が明らかに残り、典型的な絵の具のかすれを見せている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエト・モンドリアン
  • 作品名夏の夜
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1907年
  • 製作国オランダ
  • 所蔵ハーグ市立美術館 (オランダ)
  • 種類油彩
  • 高さ71cm
  • 横幅110.5cm
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