作品概要

サウル王のために竪琴を奏でるダビデ》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1630年から1630年で、シュテーデル美術館に所蔵されている。

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暗い室内には重厚なカーテンが引かれており、豪奢な布が椅子には威厳のある男が座っている。男は杖を持ち、光沢のある青いガウンを着た上に、臙脂のストールをかけている。所々に刺繍が見られ、大変高価なものであることが伺える。男の首には色とりどりの石を使った首飾りが下げられており、頭に巻かれたターバンもまた色彩豊かである。

男の手前には頭に飾りをつけた若い男が竪琴を奏でている。男の表情は見えないものの、どことなく緊張感が伝わってくる。

本作で描かれているのはイスラエルの初代王サウルとダビデのエピソードである。イスラエルは当初王政ではなかったものの、民が王を求めるようになったため、王となる男を選出することになった。サウルはベニヤミン族の出身で背が高く、美しい若者であり、士師であったサムエルはサウルが王であることを悟って油を注ぐ。

サウルは家臣たちとともにイスラエルを率いて周辺民族と戦うも、アマレク人との戦いで神の命令に従わなかったため、神の心は離れることとなった。サムエルは神の言葉によって、ダビデに目をかけるようになる。ダビデは竪琴の名手となってサウルに使え、神の心に見放されてしまったことから悪霊にさいなまれていたサウルの心を鎮める役割を担うことになる。

悪霊にとりつかれているサウル王の表情はどこか厳しく、ダビデに向けられる目も疑い深いように思える。悪霊の影響に加え、ゴリアテを倒し人気を集めつつあったダビデへの猜疑心もそこには含まれているのだろう。

基本情報・編集情報

  • 画家レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名サウル王のために竪琴を奏でるダビデ
  • 制作年1630年-1630年
  • 製作国不明
  • 所蔵シュテーデル美術館
  • 種類油彩
  • 高さ62cm
  • 横幅50cm
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