作品概要

フィスク・ワーレン夫人と娘のレイチェル》は、画家のジョン・シンガー・サージェントによって制作された作品。制作年は1903年から1903年で、ボストン美術館に所蔵されている。

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本作のモデル、グレッチャン・オズグッド・ワーレンはボストンの名家出身で、アーティストとしての才能も発揮していた。パリ国立高等音楽・舞踊学校では、ガブリエル・フォーレの下で音楽を学び、ベノワ・コンスタント・コクランの下で演劇を学んでいたが、プロとして舞台に立つことはなかったようだ。

背景と構成

この画が描かれたのはイザベラ・スチュワート・ガードナーのフェンウェイ・コート(現在のイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館)で、グレッチャンの隣にいるのは長女のレイチェルだ。当時、サージェントはこの場所に一時的なアトリエを構えていた。

モデルが座っている複雑な彫刻が施された椅子に、背景に見える15世紀の聖母と子供の像(現在もガードナーのゴシックルームに展示されている)といった芸術品が、モデルたちの姿をさらに優雅に引き立たせている。

サージェントはモデルの二人に後ろの聖母と子供の像と対抗させるようなポーズを取らせ、美しさとエレガントさを強調しているが、娘の表情はよそよそしく目線を外しており、その優しいポーズとは矛盾した感じにも見える。当時12歳だったレイチェルにとって、母娘愛の理想を表現するようなポーズはあまり心地の良いものではなく、この時期に科学の分野で注目され始めていた「思春期」の表現にもなっている。

表現

ワーレン夫人が着ているドレスで使われている銀色の筆使い、そして椅子のひじ掛けを表現する幅の広い白の絵の具に緑色が少し混ざった表現。こういった細部から、サージェントの自由かつ大胆な卓越した技術が見てとれる。

人目を引くサイズで描かれたモデル、ルネサンス調の家具、そしてワーレン夫人の形式的な姿勢は、昔の貴族の肖像画を彷彿とさせる。しかし、ゆるい筆使いで描かれているため、同時に現代的な印象も与えている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・シンガー・サージェント
  • 作品名フィスク・ワーレン夫人と娘のレイチェル
  • 英語名Mrs. Fiske Warren (Gretchen Osgood) and Her Daughter Rachel
  • 分類絵画
  • 制作年1903年 - 1903年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵ボストン美術館 (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ152.4cm
  • 横幅102.55cm
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