作品概要

フレデリック・バーナード夫人》は、画家のジョン・シンガー・サージェントによって制作された作品。制作年は1885年から1885年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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モデル

この肖像画は1885年、サージェントが《カーネーション、リリー、リリー、ローズ》の制作に取り組んでいる時、コッツウォルズのブロードウェイで描かれた。

本作のモデルは《カーネーション、リリー、リリー、ローズ》に描かれている二人の少女、ポリーとドロシーの母親だ。イラストレーターであったフレデリック・バーナードとアリス・ファラデーは1870年に結婚。夫人は物理学者のマイケル・ファラデーの姪にあたる。アリスはイギリスの典型的な美人として、ブロードウェイに住む画家たちのモデルを何人も順番に務めたと言われている。

作風と構成

サージェントがこの時期に数多く描いた、正式な依頼ではない肖像画やスケッチでは温かい光の効果を研究していた。本作ではそれが白い布に反射する光の効果として描かれており、印象派の手法が取り入れられている。《フレデリック・バーナード夫人》と《カーネーション、リリー、リリー、ローズ》は、両作品とも光を人工的に当て、夕暮れ時にポーズを取って描かれている。

また、サージェントはブロードウェイの牧歌的な田園風景を気に入っており、ここに住んでいた彼の友人たちとも、田舎でシンプルな昔ながらの付き合い方をしていた。そのノスタルジーへの感覚は、アリスが着ているドレスにも反映されており、これは1830年代のスタイルだ。

この画は右側が最終的に切り取られており、切り取られる前の写真がフリック・アート・リファレンス図書館に残っている。本作の初版は《カーネーション、リリー、リリー、ローズ》の左側から切り取られたキャンバスに描かれていたと言われている。

評価

1886年、ニュー・イングリッシュ・アート・クラブが展示会を初めて開催し、サージェントは特別に招待された。その時に彼は2枚の絵を提出し、そのうちの1枚が本作であった。

タイムズ紙の評論家はこの画について「驚くほどこだわりの詰まった形で、顔が本当に生きて今にも動きそうに描かれている。しかし手は、正直に言うと、だいぶぎこちない描かれ方だ。」と評した。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・シンガー・サージェント
  • 作品名フレデリック・バーナード夫人
  • 英語名Mrs. Frederick Barnard
  • 分類絵画
  • 制作年1885年 - 1885年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ104.1cm
  • 横幅57.2cm
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