作品概要

ユダの後悔と銀の硬貨》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1629年から1629年で、個人蔵に所蔵されている。

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厳粛な空間が広がる作中には、どこか緊張感が漂っている。シンバルや大きな書物が置かれた神殿と思われる室内にはガウンを着た老人たちが集まっている。その老人たちを前に若い男が懇願するかのようなポーズをとっている。

老人たちの足元には銀の硬貨が散らばり、シンバルから反射した光が銀の硬貨に当てられている。若い男の悩み苦しむような表情とは対比的に、老人たちは驚きの身振りを示し、中には軽蔑するような視線を向けるものもいる。奥にも人影が描かれており、物事が広がっていく様子を示している。

この作品はいわゆる裏切り者のユダについて描いたものである。ユダは使徒行伝に登場するイエスの弟子のうち、特に選ばれた使徒の一人でである。「マタイによる福音書」によると、ユダはカネ目当てで祭司長たちにイエスの引き渡しを持ちかけ、銀貨30枚を得る約束を取り付けたとされる。

最後の審判の場面ではイエスに裏切りを予告される。ユダは祭司長たちと群集をイエスのもとに案内し、接吻することでイエスを示して引き渡した。その後ユダは自らの行いを悔いて、祭司長たちから受け取った銀貨を神殿に投げ込み、首をつって自殺したという。

まさに祭司長たちのもとに銀貨を戻し、後悔に苛まれている場面を描いた本作品では、レンブラントならではの光の効果が用いられ、劇的な場面が作り上げられている。シンバルから反射する銀の硬貨を照らしだす光はどこか神の存在を示しているようでもある。

基本情報・編集情報

  • 画家レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名ユダの後悔と銀の硬貨
  • 制作年1629年-1629年
  • 製作国不明
  • 所蔵個人蔵
  • 種類油彩
  • 高さ79cm
  • 横幅102.3cm
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