作品概要

トゥルーヴィルの黒い岩》は、画家のギュスターヴ・クールベによって制作された作品。制作年は1865年から1866年で、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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印象派に影響を与えた作品

この作品は、表現力豊かな色調とその良好な状態の両方が貴重な、海の連作の素晴らしい作例である。暗い地面の上の夕日の空は、パレットナイフと同様様々な筆遣いで描かれている。ターコイズ色の帯が地平線となり、前景の濡れた砂はナイフで水平に塗られている。この塗り方は経験に基づいたものであるが、同時に実験的であるともいえる。

クールベの描くモチーフと色彩や技法との関係は、印象派として知られる若い世代の画家たちに深く感銘を与え、風景画というジャンルを次の半世紀における野心的かつ前衛的実践の場として位置付けることとなった。

海の連作

この絵画は《穏やかな海》とともに、連作としてのクールベの努力を示している。同じモチーフを複数描く連作というスタイルは、数十年後にクロード・モネによっても引き継がれ、ルーアン大聖堂の連作において最高潮に達した。この2つの絵画は、砂、海、空と、驚くほどシンプルな同じ組成で形作られているが、雰囲気と色合いは異なっている。クールベは1865年にパリの展覧会で、さらに1867年にパリ万国博覧会の個展ブースにおいて、こうした作品たちを展示した。クールベはそれらを「海の風景」と呼んだ。

《トゥルーヴィルの黒い岩》は、カミーユ・コロー、ウジェーヌ・ブーダン、クロード・モネ、ジョルジュ・スーラらによって描かれたノルマンディー海岸の風景画と同じように、重要な19世紀の巨匠による作品といえる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ギュスターヴ・クールベ
  • 作品名トゥルーヴィルの黒い岩
  • 英語名The Black Rocks at Trouville
  • 分類絵画
  • 制作年1865年 - 1866年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ワシントン・ナショナル・ギャラリー (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ50cm
  • 横幅61cm
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