作品概要

聖ゲオルギウスと竜》は、画家のギュスターヴ・モローによって制作された作品。制作年は1889年から1890年で、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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幻想の画家

ギュスターヴ・モローは、その幻想的な作品の空想の世界と不気味さで鑑賞者を魅了する、最も魅力的な19世紀の画家のひとりである。物理的な世界の不完全さと一時性を強調する新プラトン主義と呼ばれる宗教的信仰によって導かれ、モローはキャンバス上に想像の産物を写真のような正確さで捉えようとした。そうすることにより、モローは神聖なビジョンを描くことができると信じていた。

モローの絵画は、通常、聖書や神話の物語からの場面を描き、争いの中拘束された神や人間、奇妙な性と苦しみのビジョンなどの曖昧な視覚的シンボル――欲望や感情を抽象的な形で表現するために捉えたもの――を備えている。彼の芸術は、(彼が先駆者であった)象徴主義やシュルレアリスムのような後に続く動きだけでなく、人間の心の中で最も暗く、最も深い衝動に自由を与える、私たちの時代特有の関心を予測している。

影響と描写

この後期作品は、モローによる珍しい完成油彩画のひとつである。このデザインは、モローが約20年前に描いた素描に基づいている。馬と竜はラファエロのものを連想させるが、そうでなければ伝説の主題をより抽象的でかつ装飾的に描写したものといえる。
聖ゲオルギウスの光輪は、モローがイタリアで見たであろうルネッサンス初期の作品、特にカルパッチョとクリヴェッリの作品を想起させる。背景の右側にいる祈りの中で手を組んだ王女の姿と、遠くにある幻想的なゴシック様式の城は、東洋の細密画で見られるものと比較されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ギュスターヴ・モロー
  • 作品名聖ゲオルギウスと竜
  • 英語名Saint George and the Dragon
  • 分類絵画
  • 制作年1889年 - 1890年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ロンドン・ナショナル・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ141cm
  • 横幅96.5cm
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