作品概要

アッシャー・ウェルトハイマーの娘、アルミナ》は、画家のジョン・シンガー・サージェントによって制作された作品。制作年は1908年から1908年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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本作はサージェントがウェルトハイマー家の肖像画を描いたシリーズ最後の作品だ。アッシャー・ウェルトハイマーはボンドストリートで名の通った美術商であった。アルミナは彼の5番目の娘である。

構成と衣装

彼女はアイボリーホワイトのペルシャドレスに真珠が巻き付いたターバンという、エキゾチックでオリエンタルな衣装を身にまとっている。白と緑のジャケットはアトリエの小道具で、楽器(北インドの民族楽器サロード)はサージェントの私物であった。

20世紀へと移り変わるこの時代、ヨーロッパの女性が魅力的なオリエンタルの装いをした肖像画は、非常にオシャレな印象を与えた。22歳のアルミナは東洋のお姫様役をとても楽しんでいるように見える。

ウェルトハイマー家の人々を描いた一連の作品の中で、衣装を身につけているのは本作のアルミナだけだ。ペルシャドレスは男性用のデザインで、楽器はインドのものだが、サージェントはモデルと一緒に話し合い、全く違う東洋の文化を交ぜ合わせた。

モデルと時代背景

衣装を着た肖像画を描くという伝統はヴァン・ダイクの時代まで遡る話になるが、アルミナはユダヤ系の血筋であったため、この描写に更なる意味を与える。ユダヤ人の女性は東洋と関連付けられ、オリエンタル風にされることが多かったのだ。

特に19世紀から20世紀初頭にかけて、ユダヤ人女性はエキゾチックで非常に情欲が強く、贅沢なタイプだと偏見的なイメージを持たれていた。無意識かもしれないが、作者とモデルはこのようなイメージを連想したのかもしれない。

アルミナの肖像画は他の家族の肖像画とは違い、ダイニングルームではなく隣の居間に別で飾られた。この画の素晴らしいエキゾチックな雰囲気がそうさせたのかもしれない。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・シンガー・サージェント
  • 作品名アッシャー・ウェルトハイマーの娘、アルミナ
  • 英語名Almina, Daughter of Asher Wertheimer
  • 分類絵画
  • 制作年1908年 - 1908年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ134cm
  • 横幅101cm
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