作品概要

エッフェル塔》は、画家のロベール・ドローネーによって制作された作品。制作年は1910年から1911年で、フォルクヴァンク美術館に所蔵されている。

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破壊的に表現された近代の象徴

本作品《エッフェル塔》は、ロベール・ドローネーが1889年にフランス工学を象徴とするパリのシンボルとして建設されたエッフェル塔を描写したものである。この描写は、現代世界の衰退と崩壊が衝撃的に表されたものである。

ドローネーは当時、産業の進歩に対し賞賛していた。しかし画中からはこの賞賛に対し、真逆な印象を受ける。なぜならモチーフとして描かれたパリの象徴は、実に破壊的に表現されているからである。

エッフェル塔は塔の中腹より爆破されたように描写され、塔の周辺と頭部付近にはプリズム状の雲が覆っている。エッフェル塔が受けた爆撃の衝撃の大きさは、プリズム状の雲と塔が画面を斜めに横切っていることが物語っている。

エッフェル塔、雲、画面右下の黒い円形、これらすべてが切り取られたように描かれていることと、プリズム状に表された雲の構図と色彩が断片的に表現されているのがまた特徴的だ。

友人に捧ぐ作品

ドローネーは、当時のパリの近代的象徴を愛しながらもなぜこのように破滅的に描いたのであろうか。パリの近代的な大都会と芸術作品に強い関心を持っていたドローネ―は、エッフェル塔をテーマとした作品を多く残している。

そして本作品である《エッフェル塔》も、15作品あるエッフェル塔シリーズのうちの一作である。またこの作品は、ドローネーの友人であるポーランド人の詩人、小説家、美術評論家でもあるギョーム・アポリネールに捧げられた一作としても知られている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロベール・ドローネー
  • 作品名エッフェル塔
  • 英語名The Eiffel Tower
  • 分類絵画
  • 制作年1910年 - 1911年
  • 製作国?
  • 所蔵フォルクヴァンク美術館 (ドイツ)
  • 種類油彩
  • 高さ97cm
  • 横幅130cm
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