作品概要

エドワード・ダーレイ・ボイトの娘たち》は、画家のジョン・シンガー・サージェントによって制作された作品。制作年は1882年から1882年で、ボストン美術館に所蔵されている。

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《エドワード・ダーレイ・ボイトの娘たち》は、パリのアパートに住むエドワード・ダーレイ・ボイトの幼い娘4人を描いた作品だ。現在はボストン美術館で、画に描かれている2瓶の大きな青と白の有田焼の花瓶の間に展示されている。1919年に4姉妹は父との思い出として、ボストン美術館に本作を寄贈しており、花瓶もボイト家の末裔より寄付された。

子供たちの両親

エドワード・ダーレイ・ボイトは夫婦ともにサージェントの友人であった。ボイトはボストン出身の弁護士だったが、画家としてのキャリアを追求するために仕事を辞めている。妻のアイザは活発で社交的な女性で、ヨーロッパに住むことを好んだ。

当初、両親であるボイト夫妻はいわゆる伝統的な肖像画を望んでいたとされるが、サージェントのもっと珍しく新しいものを描きたいという思いを尊重し、肖像画でありながら、風景画とも言えるような作品が出来上がった。

構成とモデル

場所はパリにあるボイトのアパートで、1882年秋に描かれた。従来のグループ肖像画では、全員が同じくらい重要に見えるように構成されるが、本作は人物の目立たせ方がそれぞれ違っている。キャンバスの形も正方形で、これもまた珍しい形だ。

4人全員が白いエプロンを着ており、一番年下で4歳のジュリアが床に座り、8歳のメアリー・ルイーザが左側に立っている。12歳のジェーンと14歳のフローレンスは後ろに立ち、少し陰に隠れた感じになっており、顔をはっきりと描く従来の肖像画とは対照的だ。

影響を受けた画家

本作の構成は17世紀のスペイン人画家、ディエゴ・ベラスケスの《ラス・メニーナス》という作品に影響を受けているとされる。当時、サージェントは師匠であるカロリュス・デュランにベラスケスの作品を研究するように言われていた。

《ラス・メニーナス》は暗めの背景の部屋で、スペインの王女を女中たちが取り囲んだような構成をした、有名な絵画だ。サージェントはこの作品の不思議な空間、暗めで控えめな色使い、王女が鑑賞者の方をじっと見つめている姿勢を本作に取り入れている、

それと共に、同時期に活躍していたフランス人印象派画家、エドガー・ドガの珍しい肖像画や構成も意識していたと考えられる。ほとんど中央に何も置かない非対称の構成、それぞれの人物に繋がりを持たせていないこと、現代生活が邪魔されているかのような感覚がそれを物語る。

評価

1882年の冬に本作はフランス人美術商、ジョルジュ・プティのギャラリーで展示された。作品は好評だったため、翌年の春にサロンにも出展している。サージェントの高い技術は称賛されたが、肖像画としては異例の構成を批判する評論家が多かった。

ボイトとサージェント両方の友人で会った作家のヘンリー・ジェイムズは本作を「可愛らしい子供たち家族の楽しい遊びの世界」と表現している。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・シンガー・サージェント
  • 作品名エドワード・ダーレイ・ボイトの娘たち
  • 英語名The Daughters of Edward Darley Boit
  • 分類絵画
  • 制作年1882年 - 1882年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ボストン美術館 (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ221.93cm
  • 横幅222.57cm
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