作品概要
《青い部屋》は、画家のパブロ・ピカソによって制作された作品。制作年は1901年から1901年で、フィリップス・コレクションに所蔵されている。

本作品が制作された1901年はピカソが初めて自身の個展を開いた年である。
青の時代
本作品はピカソの「青の時代」に制作された作品で、女性が寝室で入浴する様子が描かれている。また壁を見ると、パリで活躍してたロートレックの《メイ・ミルトン》のポスターが貼られている。
作品の分析
1990年代、X線調査で作品の下に別の絵、《男性の肖像画》が隠されていることが判明したのだ。フィリップ・コレクションや国立美術館、コーネル大学などの専門家達がチームを組み、最新技術などを用いて隠されていた肖像画を浮かび上がらせた。
顔料などの分析を行い、浮かび上がった肖像画を確認すると、ピカソ本人の作品であると確認した。その肖像画は髭をはやした男性であるが、その男性は誰なのか。男性の年齢は40代で、服装から判断すると、裕福な生活を送っているとみられる。
作品のモデル
そこから推測されるのは美術商のアンブロワーズ・ボラー、美術評論家のギュスターヴ・コキオなど様々な説が上がっているが、はっきりと一致する人物は分かっていない。
ピカソの境遇
当時貧しかったピカソは、思いついたことは、すぐに形にしなければならなかったが、当時は貧しく画材道具が高くて購入できなかった為、1枚のカンバスに重ねて絵を描いていたようだ。
15歳とは思えない表現力がすごいと思った。
2023年1月12日 3:17 pm, ID 59324