作品概要

》は、画家のジュゼッペ・アルチンボルドによって制作された作品。制作年は1566年から1566年で、美術史博物館に所蔵されている。

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冷たい色味

本作《水》はアルチンボルドの「四大元素」シリーズの最後に描かれたもので、王室の女性が水生生物や貝殻で構成されている。主に青と緑と灰色の色味であるが、その冷たい色味のなかにアクセントになるような赤とオレンジが少し混ざっている。この効果で、他の四大元素作品よりさらに冷たく暗い印象を受ける。

本作の特徴

本作は、そのシリーズの中でもより空想的な作品である。というのもアルチンボルドが自身の作品《地球》で用いた技法のように、様々な動物のサイズの相関性にほとんど注意を払っていないからである。本作《水》の世界では、亀はカニの半分の大きさで、タツノオトシゴとエビは同じくらいの大きさで描かれている。

またサメのような潜在的に恐ろしく感じるような動物は女性の口として描かれているが、同じ大きさのエイの下に隠れているように描かれているためあまり脅威を感じない。

興味深いことには、動物たちがカタログに載っているままのように細かく描かれているのは、このシリーズのなかでも本作《水》だけである。アルチンボルドは、海に住む生き物だけでなく海の財宝も利用している。女性の首には、みごとな真珠のネックレスが飾られており、ムラサキガイで描かれた耳には真珠のイアリングがぶら下がっている。そして、その身分を表す王冠のスパイクとしてサンゴを用いている。

特異な作品にするためのテクニック

なじみのない生物や外来種の動物を多く取り入れることで、肖像画に特異性や重要性をを持たせているのである。彼は、容易く情報を得られるような一般的な動物は被写体に選ばなかった。

そうすることで彼は、その作品の排他性に対するレベルを上げたのである。皇帝に見合うような作品を生み出すために、一般性を避けたユニークで魅力的な絵を生み出したのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジュゼッペ・アルチンボルド
  • 作品名
  • 制作年1566年-1566年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵美術史博物館 (オーストリア)
  • 種類油絵
  • 高さ67cm
  • 横幅52cm
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