作品概要

ハーレクインのカーニバル》は、画家のジョアン・ミロによって制作された作品。制作年は1924年から1925年で、オルブライトノックスアートギャラリーに所蔵されている。

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《ハーレクインのカーニバル》はジョアン・ミロによって描かれた油絵である。1924年から1925年の間に創作されたこの作品は、彼のシューレアリスムの最も顕著な作品の1つで、また最も良く知られた作品の1つである。現在オルブライトノックスアートギャラリーによって所蔵されている。

作品の背景

1924年に詩人のアンドレ・ブレントンによってシュルレアリスム運動が形成され、グループが形成された頃に、ミロはシュルレアリスム様式で絵を描き始めた。シュルレアリスムは、芸術の素材として夢や潜在意識に焦点を当てており、ミロはこの手法を彼の絵画に使用することができた。彼は潜在意識を描いただけでなく、彼自身の人生経験と記憶を作品に描いた。これらの2つの情報を組み合わせるために、彼は想像力を駆使してイメージを描き出した。これは彼の初期の作品でも見る事ができる。例えば、1922年の彼の詳細画《農場》などがそれにあたる。

作品について

この絵画はカーニバルでのハーレクインを中心に描かれている。ハーレクインはチェッカーの衣装が特徴の、イタリアのコミックシアターの有名なキャラクターの名前である。絵のタイトルの「カーニバル」は、四旬節の断食が行われる前のお祝いであるマルディグラを表現していると思われる。

ハーレクインはギターに似ているが、チェッカード・コスチューム、ひげそり、司令官の帽子、パイプなど、ハーレクインの特性が幾つか保たれている。この絵のハーレクインが貧弱に見えるのは、胃の穴のせいかもしれない。この絵を描いた当時の資金難で食べ物を買うお金に困っていたミロの個人的な生活経験を描写しているものと思われる。またこれはお祝いの絵であり、すべてのキャラクターは演奏をしたり歌ったり、ダンスをしたりと、幸せそうな様子が描かれている。

絵の中のオブジェクトのいくつかは擬人化されている。例えば、絵の左側の梯子には耳と目がある。ミロによると、梯子は飛行、回避、高台の象徴である。また絵の右側に緑色の球で描かれている地球は、「世界を征服する」というアイデアへの執着を表現している。絵の右下の猫はミロが実際に飼っていたネコを描いている。右上隅にある窓の黒い三角はエッフェル塔を表している。この絵には、人魚、水の外の魚、踊る猫、流れ星、箱の中の羽のある生物、浮かれた音符などの多くのファンタジーとマジカルな要素が含まれている。キャンバスの上を動くか浮いているように見える多くの奇妙な形や波打った形がある。この絵画の美しさは広範な構成にある。四隅はオブジェクト、キャラクター、または形状で満たされており、絵画全体が生き生きとしている。

絵の解析

インターナショナル・ピア・レビュージャーナルJAMA精神医学のジェームス C. ハリス MD.はミロにとって描写は幻想的な芸術を通して彼の内面を表現することを意味していると記述している。これはミロの絵画、オートマティズムスタイルへ言及したもので、基本的に主題や構図を計画することなく絵を描いている。この過程で、ミロは何でも頭に思い浮かんだものを描いており、すなわち彼の潜在意識を描いている。キャンパス上に形状が浮かぶと、アーティストは想像力に基づいてその形状から映像を作成することができる。この絵を通して、ミロは自分の潜在意識を伝えようとしており、無意識のうちに彼の人生の経験を反映している。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョアン・ミロ
  • 作品名ハーレクインのカーニバル
  • 英語名The Harlequin's Carnival
  • 分類絵画
  • 制作年1924年 - 1925年
  • 製作国スペイン
  • 所蔵オルブライトノックスアートギャラリー (スペイン)
  • 種類油絵
  • 高さ66cm
  • 横幅90.5cm
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