作品概要

寄りかかる女》は、画家のシャイム・スーティンによって制作された作品。制作年は1937年から1937年で、個人所蔵に所蔵されている。

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個性的な被写体

本作《寄りかかる女》は豊かな色合いと表現的な描写で描かれた、1930年代後期のスーティンの謎めいた肖像画である。

初期の肖像画では、ボーイや料理人や給仕人としてのみ認識されるような無名のモデルを起用していたが、本作もスーティン作品の特徴である赤とピンクと青の色合いで描かれており、そのころの作品との著しい類似点を見出すことができる。

スーティンの心情が表れた描写

公式にこのモデルが誰なのか認識できるわけではないが、このモデルの印象的なキャラクターは、作品のなかに力強く表れている。

スーティンが被写体の身体的特徴を強調して描くときは、より印象深いモデルに対して顕著に起こるのだが、肖像画を描いているときに主観的な面において完全に自分を見失なってないという姿勢を証明しようとしているのである。つまり、被写体に個人的感情を抱いているときに、その個性を強調して描く傾向にあるのである。

後期の活動拠点

画家として成功してからの10年ほどは、スーティンはパリを渡り歩く生活を徐々にしなくなり、1937年には、パリ14区の芸術家たちの団体が多く住むヴィラ・スーラに常設のスタジオを作った。

ヴィラ・スーラでの同居人は作家のヘンリー・ミラーで、彼はスーティンについてこう述べた。「ヴィラ・スーラの階下にすんでいるのはスーティンだった。その頃には彼のボヘミアン生活の日々は終わっていた。」(引用:「パリの印象派 シャイム・スーティンの作品」ユダヤ美術館、ニューヨーク、1998 p.110) 

女性の存在

スーティンがこのように落ち着いたのは、ゲルタ・グロースという若いユダヤ人女性との関係によると言われている。彼女はスーティンの身の回りの世話をしていたが、1937年にヴィラ・スーラに引っ越してきた。

ゲルタはスーティンと初めて暮らした女性であり、本作のような絵のモデルを快く引き受けてくれただけでなく、安定した生活をスーティンにもたらした人なのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家シャイム・スーティン
  • 作品名寄りかかる女
  • 英語名Woman Leaning
  • 分類絵画
  • 制作年1937年 - 1937年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人所蔵 (不明)
  • 種類油絵
  • 高さ41cm
  • 横幅33cm
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