作品概要

キリスト降架》は、画家のアルノルト・ベックリンによって制作された作品。制作年は1874?年で、旧国立美術館に所蔵されている。

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中世から人気のある聖書主題

ヨハネの福音書第19章38-42節に記されているように、磔刑後のキリスト降架の場面は、10世紀以降の絵画において人気がある主題であった。聖書に記されている重要な人物は、埋葬の手配をしたアリマタヤのヨセフと、ユダヤ人の伝統に従い遺体を保護する香辛料を持ってきた聖ニコデモである。他にも聖母マリア、マグダラのマリア、サロメと、福音記者ヨハネも含まれる。

慣例に従った部分

ベックリンは、本作において大部分で慣例に従っている。右側の背景には、まだ十字架にかけられている他の2人の犠牲者が見える。

聖母マリアが悲しみの表情で見下ろす中、キリストの体は、豊かな衣装を着たアリマタヤのヨセフに抱かれている。聖ニコデモはキリストの足元に見え、埋葬の準備として布で体を包もうとしている。左にいるマグダラのマリアは気を失い、福音記者ヨハネによって慰められている。

風景画形式の配列

ベックリンが伝統から逸脱している点は、その構成にある。大多数の描写では、十字架から降ろされたキリストの体を中心とし、肖像画形式を使用している。対してベックリンは、風景画形式の線形配列と、地面への降下ではなく、身体の変容と埋葬準備の重要性を選択している。これはより整然としたものであり、場面に関係する人物の顔を整えることを可能としている。これらの顔は、ベックリン絵画の中で最も熟慮された表現の一部を担っている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルノルト・ベックリン
  • 作品名キリスト降架
  • 英語名The Deposition
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1874?年
  • 製作国不明
  • 所蔵旧国立美術館 (ドイツ)
  • 種類テンペラ、板
  • 高さ160cm
  • 横幅250cm
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