作品概要

母性》は、画家のシャイム・スーティンによって制作された作品。制作年は1942年から1942年で、個人所蔵に所蔵されている。

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母になる重圧

本作では、不安そうな母親が宙を見つめ、その新しい責任の大きさに圧倒されている。子どもは母親の膝の上で寝そべっているが、まだやわらかく弱々しい姿である。

子どもの周りの母親の膝の描写は、影のようにも見えるが同時に絵の構図に帯状のものを表す役割もある。

母親の心理を表した色

この生まれたばかりの可能性の塊は、明らかに母親を圧迫している。彼女は一つの命を預かる責任があるという現実に直面し、恐怖で動けなくなっているように見える。また別の視点で見れば、その責任に対する覚悟をしているようにも見えるのである。

母親は暖かい色味で描かれている一方で、子どもは運命の冷酷さをその鮮やかな青で表現している。子どもを愛おしく思う感情と、その責任に対する恐怖の対比が、その色味で描かれている。

シャイム・スーティン(1893年1月13日-1943年8月9日)は、ロシア系ユダヤ人で、その多くをフランスで過ごした。彼はパリ在住の間、表現派の活動に大きく貢献した人物である。

レンブラント、シャルダン、クールベなどのヨーロッパの伝統的な絵画から影響を受けつつ、描写の形や色、質感などについて独特のスタイルを確立し、伝統的手法と抽象的表現主義の形成の間の架け橋の役割を担った。

風景、人物、静物などさまざまな題材を描いたが、どの作品も激しくゆがめられた形態、荒々しく大胆なタッチ、幾重にも塗りこまれた不思議な色遣いが特徴である。

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基本情報・編集情報

  • 画家シャイム・スーティン
  • 作品名母性
  • 英語名Maternity
  • 分類絵画
  • 制作年1942年 - 1942年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人所蔵 (不明)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ64.1cm
  • 横幅53.5cm
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