作品概要

オデュッセウスとカリプソ》は、画家のアルノルト・ベックリンによって制作された作品。制作年は1883年から1883年で、バーゼル市立美術館に所蔵されている。

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古典的主題

ベックリン作品のほとんどは海景で構成されているが、その多くは、ルーベンスの描いた《大地と水の結合》(1618年)のような肉付きの良い裸体の淫らなエネルギーでもって、古典的なモチーフを再解釈したものである。ベックリンがそのような影響を受けた作品としては、《波間のたわむれ》や《海にて》(両方とも1883年)などがある。

主題の物語

しかし本作では、ベックリンはより悲しく謎めいたイメージを提示している。ホメロスの「オデュッセイア」では、ニンフのカリプソが英雄オデュッセウスを音楽で催眠状態に陥らせ、7年間島で彼を恋人として、その後囚人として拘留した。オデュッセウスはそこで故郷と妻のペネロペに思いを馳せる。

ベックリンの物語表現では、カリプソは前景で抒情詩を演奏し、海を見つめるオデュッセウスを心配そうに見上げている。

神秘的、超現実的な絵画

この作品の雰囲気は、他の多くのベックリン作品よりも、より暗く神秘的である。画面中央にある岩盤の暗い塊は、視覚的には暗闇と影が場面を支配しているのに対し、2人の人物の肉体的かつ暗示的な感情的分離、不安感と孤立感を示唆している。

オデュッセウスの身体を覆う青いベールとその見えない顔、奇妙に硬直した姿勢は、あたかも彼が人間ではないかのように、周囲を取り巻く岩の静的な質と同化している。絵画の精神的激しさの印象は、こうした超現実的な側面によって高められている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルノルト・ベックリン
  • 作品名オデュッセウスとカリプソ
  • 英語名Odysseus and Kalypso
  • 分類絵画
  • 制作年1883年 - 1883年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵バーゼル市立美術館 (スイス)
  • 種類油彩、板
  • 高さ104cm
  • 横幅150cm
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