作品概要

椅子に座る矢内原-全身像》は、画家のアルベルト・ジャコメッティによって制作された作品。制作年は1957年から1957年で、ジャコメッティ財団に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《椅子に座る矢内原-全身像》は、スイス出身の20世紀の彫刻家であり、画家でもあるアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)が1920年頃に制作した油彩画である。

日本人モデル・矢内原

モデルとなった矢内原伊作(1918-1989)は、日本で大学の哲学科の教授であり、サルトル、ジュネ、カミュ研究の専門家だった。カミュの『異邦人』を日本語に翻訳もしている。

矢内原とジャコメッティが出会ったのは1955年のパリで、1956年には頻繁に顔を合わせた。以降、 1957年、1959年、1960年、1961年の夏に矢内原がフランスに滞在したときには会って親交を深めた。矢内原は、1961年パリのギャラリー・マーグにより発刊された版画誌『デリエール・ル・ミロワール』のなかで、長いあいだ同じポーズで座っていては、モデルもそうだが画家も相当疲弊する、と語っている。

正確に写し取る

ジャコメッティは矢内原の肖像画を通して、「人が見たように正確に顔を写し取る」ということを限界まで挑戦した。矢内原をモデルにした肖像画は数えきれないほどあるが、本作はそのなかでも唯一全身を描いたものとして一線を画する。

ジャコメッティは同じモデルであっても、頭部、胸部、全身と描写の範囲を変えることで変化を生みだした。

矢内原はモデルとなっているあいだ、アトリエで沢山の写真を撮った。その貴重な資料のおかげで、正確な制作日が割りだせた。さらに、1957年12月にはフランスの写真家ロベール・ドアノーによって撮られた写真もあり、当時のジャコメッティのアトリエの風景画記録されている。

本作には署名も制作年も記載がない。ジャコメッティの生存中に一般公開はされることはなかった。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家アルベルト・ジャコメッティ
  • 作品名椅子に座る矢内原-全身像
  • 英語名Yanaihara seated Full-Length
  • 分類絵画
  • 制作年1957年 - 1957年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ジャコメッティ財団 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ155cm
  • 横幅69.5cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 椅子に座る矢内原-全身像の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。