作品概要

オッティリア》は、画家のアルベルト・ジャコメッティによって制作された作品。制作年は1935年から1935年で、ジャコメッティ財団に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《オッティリア》は、スイス出身の20世紀の彫刻家であり、画家でもあるアルベルト・ジャコメッティが妹であるオッティリアを描いた1枚である。

妹、オッティリア

アルベルトの妹、オッティリアは1904年に生まれ、1937年に息子シルヴィオ・バーサッドを出産のために亡くなった。背景の厚板は、スタンパのスタンパとマローヤにある家族の家を思わせる。2軒の家で描かれたと思われる他の肖像画にも同じ厚板が配されいている。ジャコメッティが1922年パリに住むようになってからも、夏の休暇時には故郷の家で過ごしていたことがわかる。

本作には署名も日付の記載もない。だが、画風のスタイルとモデルのオッティリアのヘアスタイルと年の頃を鑑みて、1930年代の作品だと考えられる。この時期、ジャコメッティはパリにある自分のアトリエで描くのをほとんどやめていたが、スタンパとマローヤに滞在して、特に親戚を描くときだけは絵筆を握り、熱心に制作に励んだ。

パリで学んだことが活かされた作品

しかしながら、パリで経験したことが本作に活かされている。彫刻的な形の捉え方、モデルの顔や体を面として立体感を強調する手法だ。いずれもブールデルにほど近く、同じく美術学校のアカデミー・ドゥ・ラ・グランド・ショミエールで1920年代に培われたものだ。

表面の粗い面は、同時期に制作された彫刻の人物像を想起させる。左に位置する家具が奥行きを演出しているものの、間仕切壁の前にいるモデルの顔をカンバス一面に描いている。

画家の存命中には作品が展示されることはなかった。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家アルベルト・ジャコメッティ
  • 作品名オッティリア
  • 英語名Ottilia
  • 分類絵画
  • 制作年1935年 - 1935年
  • 製作国スイス
  • 所蔵ジャコメッティ財団 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ28.4cm
  • 横幅22.3cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • オッティリアの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。