作品概要

》は、画家のアルベルト・ジャコメッティによって制作された作品。制作年は1930年から1930年で、ジャコメッティ財団に所蔵されている。

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ジャコメッティは、子どものときから生まれ故郷のヴァル・ブレガリアの山脈を絵に描きはじめた。1962年の画家の存命時、スイスにあるチューリッヒ美術館で回顧展の際、展示された。カタログには1930年の作と記載されいている。

手本は画家である父

ジャコメッティには、同じ風景を描いたスイス出身の画家による多くの手本があった。はじめは父親であり、画家であるジョヴァンニ、クーノ・アミエ(ジョヴァンニの友人であり、アルベルトの名づけ親)とフェルディナント・ホドラー(アルベルトの弟のブルーノの名づけ親)の作品を見習った。

本作は、父親とホドラーの影響を受けて、若い頃制作したすべての風景画に反映している色の明るさが特徴の後期印象派の技法をとっている。空の描線は交差している。しかしながら、山並みの量感を描写する形式的な構築性が見られ、従来とは一線を画する新たな試みがみられる。

セザンヌの影響

また、物の形を面の集合として捉えたセザンヌの影響を受けた初めての作品だともいわれいてる。1921年、パリでジョワシャン・ガスケが出版したセザンヌの回想録でつづったサン=ヴィクトワール山の凸面に対しての自分なりの思いを表明した作品であると考える者もいる。

1924年にはその回想録の熱心な読者だったジャコメッティの父親も、もちろん画家自身も批評するとともに、同年アルベルトはパリでキュビズムと出会う。それゆえに、本作はジャコメッティが1922年にパリで最初に滞在して以降の作品とする説が有力である。同時期に下書きがはじまっており、多面的な構造を示すヴァル・ブレガリアの山脈の冬の景色を描いた作品もある。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルベルト・ジャコメッティ
  • 作品名
  • 英語名The Mountain
  • 分類絵画
  • 制作年1930年 - 1930年
  • 製作国スイス
  • 所蔵ジャコメッティ財団 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ60cm
  • 横幅50.3cm
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