作品概要
《自画像》は、画家のトマス・ゲインズバラによって制作された作品。制作年は1788?年で、大英博物館に所蔵されている。

《自画像》は、イギリスの画家トマス・ゲインズバラによって、1788年頃に制作された作品である。大英博物館に所蔵されている。
描写
ゲインズバラは時々、「肖像画を描くことは自分の仕事であるが、風景画は喜びである」と言ったという。このユニークな自画像では、彼はその両方の特徴を組み合わせている。
ゲインズバラは、地面にリラックスして座っている姿を描き、自然から直接スケッチした風景との密な親近感を伝えている。肖像画の中でゲインズバラは、ようやく安定したばかりの若い画家として自分自身を示している。三角の帽子、ロングコート、黒いズボン、白いストッキング、スマートなバックル・シューズを身に着けている。
別の紙に描いたものを切り取り、貼り付けた作品
初期の伝記学者によって「真に描かれ、完全に似ているが、堅く描かれた」と記述されたこの時期の肖像画のように、画家の姿は無骨である。これは部分的には、人物が最初は別の紙に描かれたためである。ゲインズバラはその後、自分の姿を切り取り、景色の背景の前に配置した。その紙の輪郭がはっきりと見えている。
ゲインズバラは右利きであったが、絵の中の彼は左手で描いている。これは、ほとんどの自画像がそうであるように、鏡を使って制作されたことを示している。大英博物館は、ゲインズバラの作品が豊富に所蔵されており、1988年、ゲインズバラ死去から200周年の記念日に、この唯一知られている自画像を購入した。
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