作品概要

白紙委任状》は、画家のルネ・マグリットによって描かれた作品。制作年は1965年から1966年で、宮崎県立美術館に所蔵されている。

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『白紙委任状』はマグリットの晩年ポップの時代に作成され、だまし絵としてよく紹介される作品だ。

実際には『空間』と『移動』の見える部分と見えない部分を表現しているという。この作品には森の中を馬に乗って闊歩する女性が描かれているが、よく見ると馬と馬上の女性そして背後の森の木の前後関係がおかしい。これはシュスターの『悪魔のフォーク』と呼ばれる技法、『左側では3本の丸棒が突き出ているのに、右側の根元の部分からは2本の角棒が枝分かれしてのびている』を用いている。これは現実にはありえないイリューションである。

実はどの部分が実際には存在し見えていてどの部分がその背後にひっそりと隠れているのか、そしてそれは本当に存在するのか。。。これはマグリットの常套手段で作品『9月16日』の木と月との関連性にも見られる。概念と思考をヴィジュアル化した時に、当たり前だと思って疑いもなく理解している私たちに『見えているもの』を通してその本質を問いかけているような作品である。

一見するとこの絵は矛盾を孕んでいないようにみえるのだが、脳の理論的な部分で理解しようとすると遠近や上下のありえない描写に気がついて混乱してしまう。まるでマグリットはイリュージョンを作り出して我々の概念に挑戦しているようだ。と同時に作者はこの絵を見る者に驚きと混乱を与えて笑っているようなそんな気がしてならない。そしてこのタイトル『白紙委任状』だが、マグリットはライフ誌のインタビューでこう語っていた。「白紙委任状とは、彼女にやりたいようにやることを認めるものです」と。

基本情報・編集情報

  • 画家ルネ・マグリット
  • 作品名白紙委任状
  • 制作年1965年-1966年
  • 製作国不明
  • 所蔵宮崎県立美術館
  • 種類水彩
  • 高さ39.9cm
  • 横幅47.6cm
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