作品概要

トマトと七面鳥》は、画家のシャイム・スーティンによって制作された作品。制作年は1923年から1924年で、オランジェリー美術館に所蔵されている。

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不可解な構図

この静物画は、全体の構図が左側に傾いている。七面鳥は不可解な角度で、斜めに吊るされている。唯一の水平なものは、明るい白の布である。暗くてほとんど真っ黒な背景に溶け込んでいることで、存在があいまいな台の上に、その布は置かれている。

トマトの役割

トマトは、不安定でありえない角度でピラミッド状に積まれていて、布の水平な面と七面鳥の描く対角線の間をつないでいる。トマトは構成上、ある意味基盤の役割を果たす。赤とオレンジと黄色が、動物の肉体の上を渦巻き状に彩っている。

トマトの鮮やかな赤色は、明るいクリーム色の点が描かれることで強調されていて、広く穏やかな筆づかいで描かれ、対位法を形作っている。

色づかいのテクニック

白い布は、絵の具の赤い点と線がちりばめられている。七面鳥の羽を表現するのに、紫がかった青の絵の具が厚く塗られ、黒い点も描かれ、死と腐敗が潜在的に存在していることを表現しているのである。

*対位法とは、二つのまったく対照的な様式・発想などを組み合わせて構成する方法である。

シャイム・スーティン(1893年1月13日-1943年8月9日)は、ロシア系ユダヤ人で、その多くをフランスで過ごした。彼はパリ在住の間、表現派の活動に大きく貢献した人物である。レンブラント、シャルダン、クールベなどのヨーロッパの伝統的な絵画から影響を受けつつ、描写の形や色、質感などについて独特のスタイルを確立し、伝統的手法と抽象的表現主義の形成の間の架け橋の役割を担った。

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基本情報・編集情報

  • 画家シャイム・スーティン
  • 作品名トマトと七面鳥
  • 英語名Turkey and Tomatoes
  • 分類絵画
  • 制作年1923年 - 1924年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オランジェリー美術館 (フランス)
  • 種類油絵
  • 高さ81cm
  • 横幅49cm
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