作品概要

エジプトへの逃避》は、画家のアンニーバレ・カラッチによって制作された作品。制作年は1603年から1604年で、ドーリア・パンフィーリ美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

この《エジプトへの逃避》はしばしばバロック様式な絵画の重要なものとみなされ、新しい景観の様式において最も有名な例である。カラッチはローマで慎重に景観のパノラマを組み立てたと歴史家のロナルド・ウィットコワーは言う。ウィットコワーは《エジプトへの逃避》の中に人間の存在によって利用され高尚にされた自然のもつ英雄的で貴族的な概念を見たのである。

考えられた配置と絵画の景観というジャンルを盛り上げる作品

このような作品には常に大きな人工的な特徴を含んでいる。《エジプトへの逃避》では水平線上に垂直に立つ城がそうであるが、これは羊と川が斜めにに出会うことによって示される。このように古典的に構成、測定され、図や建物を綿密にブレンドしてながら景観の様式を配置しているのである。イギリスの美術歴史家のケニス・クラークは、この作品をこのようなジャンルのヒエラルキーを昇進させる理想的な景観の例であると言及している。

心穏やかになるような雰囲気を持ち合わすモチーフ

この心休まる配置だが、ゆるやかに波立つ水面が遠くの地平線まで伸びており、川に浮かぶボートの上さえも生活を象徴とさせる平和なものである。その表面は通常では考えられないような雰囲気を生み出している。これらは反復の効果といい、カラッチ以外の画家もイタリアの景観の絵画においてよく用いたモチーフである。そしてこれが常になじみ深く喜ばしい感覚を呼び起こさせるのである。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家アンニーバレ・カラッチ
  • 作品名エジプトへの逃避
  • 制作年1603年-1604年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ドーリア・パンフィーリ美術館 (イタリア)
  • 種類油絵
  • 高さ122cm
  • 横幅230cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • エジプトへの逃避の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。