作品概要
《シャーリー・テンプル、当代の映画の最も若く神聖な怪物》は、画家のサルバドール・ダリによって制作された作品。制作年は1939年から1939年で、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館に所蔵されている。

「シャーリー・テンプル、当代の映画の最も若く神聖な怪物」はシュルレアリスム画家、サルバドール・ダリによって描かれた作品であり、「バルセロナ・スフィンクス」としても知られる。ネーデルラント、ロッテルダムにある、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館に所蔵されている。
少女スター、シャーリー・テンプルをスフィンクスとして描いた絵画であり、新聞記事より切り取られたシャーリー・テンプルの頭の写真が、胸と白い爪のある雌ライオンの胴体に重ね合わせられている。頭の上には吸血コウモリが乗っており、またスフィンクス周辺には人間の頭蓋骨と骨があるが、それらは彼女の最新の獲物を暗示している。絵画下部にはだまし絵のラベルがあり、「シャーリー!ついにテクニカラーに」と読める。この絵画はハリウッドによる、子役の性的魅力化を風刺したものであると表現されている。
1939年、3月21日から4月18日までの間「シャーリー・テンプル、当代の映画の最も若く神聖な怪物」は、ニューヨーク、ジュリアン・レビー・ギャラリーにて最初に展示された。(展示目録には記載がないが、ニューヨークタイムズに記事が掲載された。)1983年にはスペイン、バルセロナのペドラルベス宮殿、1985年にはベルギー、シャルルロワの芸術の宮殿、2004年には再びスペイン・バルセロナ、2度目はカイクサ・フォーラムにて展示された。
また2007年6月1日から9月9日まで、「ダリと映画」展覧会の一部として、ロンドンにあるテート・モダンにて展示された、およそ100ある展示作品のうちのひとつであった。
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