作品概要

若いイギリスの女》は、画家のシャイム・スーティンによって制作された作品。制作年は1934年から1934年で、オランジェリー美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

スーティン作品の中でも特異な肖像画

スーティンは1920年代に何名かのの女性の肖像画を描いている。その中でも本作は洗練された作品である。スーティンの作品においては比較的いつもと違う部分は、左右の構成に表れている。

スーティンは普段は、モデルを決まった枠で囲っているように描くが、本作では、女性が見ている左の方向にスペースを空けている。彼女は何かを考えこんでいて、どこか他のところを見ていて、画家や鑑賞者に全く気付いていない。ねじれた鼻やまがった唇にもかかわらず、若いイギリス人女性の顔は、スーティンがいつも描くモデルたちの大半よりずっと整っている。他の肖像画では、顔や体がゆがんだ、無表情の女性たちが多いのである。

色彩の特徴

この肖像で、スーティンは、オランジェリー美術館に所蔵されている《聖歌隊少年歌手》のように赤と白を基調にして描いている。白いブラウスは数千種類の異なる陰影で輝いている。赤いジャケットは、彼女の体に上品に似合っており、赤い髪と口紅にマッチしている。

背景はあたたかな色味で、スーティンの肖像画の大半と比較すると抑圧さを抑えた空間になっている。実際に、スーティンはこのモデルを同じ衣装で2度描いているのである。

カンバスの裏に描かれた絵

この絵は、前に描いた作品の跡が残ったままのカンバスの裏に描かれている。スーティンは実は新しいカンバスは好まず、きれいにして塗りなおした古い絵を利用して描いたのである。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家シャイム・スーティン
  • 作品名若いイギリスの女
  • 制作年1934年-1934年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オランジェリー美術館 (フランス)
  • 種類油絵
  • 高さ46cm
  • 横幅55cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 若いイギリスの女の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。