作品概要

寝室の裸婦キキ》は、画家の藤田嗣治によって制作された作品。制作年は1922年から1922?年で、パリ市立近代美術館に所蔵されている。

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名声を産んだ作品

藤田は、渡仏しモンパルナスに住むこととなった。当時、「モンパルナスの女王」と言われ、且つマン・レイの恋人であり「エコールドパリ」の画家たちに愛されたキキは、藤田の為に外の庭でヌードになりモデルを務めるようになった。1928年の秋のサロンにキキをモデルにした最初の《寝室の裸婦キキ》を出品。

かねてから苦心のすえ独創した乳白色のカンバス、ヨーロッパ画家の思い及ばぬデリケートな鉄線描の見事さが浮かび上がらせる、素晴らしい深い白地の裸体画は、多くの批評家を驚かせた。この乳白色の肌は、藤田の独特の技法であり、色彩でもあった。この作品によって、フジタの名声は決定的となる。

異常な好評を得た作品で、サロン・ドートンヌで8000フランで買いとられ、一大センセーションを巻き起こした。又、藤田を有名にした作品であると同時にエコール・ド・パリを代表する画家の一人として確固たる地位を築きあげた。2013年にはニューヨークのクリスティーズで120万ドルで落札された。

乳白色の肌の秘密

藤田は絵の特徴であった「乳白色の肌」の秘密については一切語らなかった。近年、絵画が修復された際にその実態が明らかにされた。藤田は、硫酸バリウムを下地に使用し、その上に炭酸カルシウムと鉛白を1:3の割合で混ぜた絵具を塗っていた。炭酸カルシウムは油と混ざるとわずかに黄色を発色する。

又、絵画の下地表層からはタルクが検出され、その正体は和光堂のシッカロールだったことが2011年に発表された。

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基本情報・編集情報

  • 画家藤田嗣治
  • 作品名寝室の裸婦キキ
  • 英語名Reclining Nude
  • 分類絵画
  • 制作年1922年 - 1922?年
  • 製作国フランス
  • 所蔵パリ市立近代美術館 (フランス)
  • 種類油彩・キャンパス
  • 高さ130cm
  • 横幅195cm
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