作品概要

収穫の荷馬車(1767年)》は、画家のトマス・ゲインズバラによって制作された作品。制作年は1767?年で、バーバー美術館に所蔵されている。

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2つの作品

《収穫の荷馬車》は、イギリスの画家トマス・ゲインズバラによるの2つの作品の名前である。最初の作品は1767年頃に制作され、現在はイギリスのバーミンガムにあるバーバー美術館に所蔵されている。もうひとつの作品は1784年頃に描かれたもので、オンタリオ美術館のコレクションの一部となっている。オンタリオ美術館のある作品の方が、一般的にはよく知られている。1995年、2つの美術館は美術展を共催し、この2作品を並べて展示した。

描写

どちらの絵も、動物たちのいる農村風景を通る、シンプルな荷馬車に乗った農民のグループを描いている。少年が荷馬車を導きし、男が若い女性を持ち上げて乗せるのを助けている。この絵は、ゲインズバラが14年間暮らしたバスの町の周辺を舞台に描かれている。

ルーベンスの影響

17年ほどの間描かれた同じ主題の2つの作品は、ゲインズバラが画家として成熟したことを示している。後の作品はより落ち着いており、人物はより構成されている。ゲインズバラの研究者ヒュー・ベスリーは、風景、人、動物が、後の作品でより統一されたと見なしている。彼はまた、ゲインズバラの技法にルーベンス、特に《キリスト降架》の影響を見ている。荷馬車に上っている女性は、キリストとは反対の動きを示している。

象徴

クリスティーナ・ペインは、1784年の作品における象徴主義の一部について述べている。妊娠した乗客の前に置かれた壊れた水差しは、処女の象徴かもしれないと指摘している。初期の絵画では、荷馬車の女性がゲインズバラ自身の娘、メアリーとマーガレットの肖像画となっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家トマス・ゲインズバラ
  • 作品名収穫の荷馬車(1767年)
  • 英語名The Harvest Wagon
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1767?年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵バーバー美術館 (イギリス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ120.3cm
  • 横幅144.5cm
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