積みわら（雪の効果、朝）

《積みわら》は、クロード・モネによる一連の印象派の絵画のタイトルである。一連の絵の主題は、すべて収穫シーズンの後の畑にある干し草の塊である。

このシリーズは25作品からなり、いずれも1890年の夏の終わりから1891年の春の間に描かれている。「ウィルデンシュタイン作品番号」では、1266から1290に該当する。繰り返し同じ主題を描く中にも、それぞれ異なる時間、季節、天候の光を表したシリーズとしてよく知られている。

《積みわら》のシリーズは、モネの他の作品と同様にジヴェルニーの自宅から3キロメートル以内の風景であり、近くの畑を描いたとされている。

雪の効果、朝

この《積みわら》は冬の季節に描かれ、雪が降った翌日の早朝を思わせる。構図はほかの《積みわら》の「雪の効果」や「冬」と同様であり、この「雪の効果、朝」もそれらの作品と同時進行で描かれたと考えられる。

色彩は全体的に、モネの絵画に特徴的な淡い多色が織り交ぜられている。もやのかかったような空気感が、冬の朝の冷たさを感じさせると同時に、朝の光の柔らかい雰囲気、冷たい夜が終わり、暖かな光が照らし始めた様子が描かれている。