作品概要

自画像》は、画家のシャイム・スーティンによって制作された作品。制作年は1918年から1918年で、プリンストン大美術館に所蔵されている。

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シャイム・スーティン(1893年1月13日-1943年8月9日)は、ロシア系ユダヤ人で、その多くをフランスで過ごした。彼はパリ在住の間、表現派の活動に大きく貢献した人物である。レンブラント、シャルダン、クールベなどのヨーロッパの伝統的な絵画から影響を受けつつ、描写の形や色、質感などについて独特のスタイルを確立し、伝統的手法と抽象的表現主義の形成の間の架け橋の役割を担った。

自己嫌悪の感情

スーティンはものすごくハンサムな顔だちというわけではない。しかし決してグロテスクな見た目なわけではない。ただ非常に強く言えることは、彼は自分の自画像に、明らかな自己嫌悪の感情を吹き込んで描いているということである。というのも、当時のスーティンの写真と比べてみても、本作でのスーティンと同一人物とは認識できないくらいに、その見た目のゆがんだ部分を強調して描いているからである。

欠点を強調した特異な自画像

スーティンは、後期の自画像には《グロテスク》(1922-23)というタイトルをつけているくらいである。この1918年作の本作では、鼻も唇も耳もすべてゆがんで表現されており、あえてより見た目が醜く見えるような光で描いている。それはまるで自分自身でその容姿の、最も陰気な性格の欠点をあえて協調することを探究しているかのようである。

その色彩が表す心理

とがった肩や苦悩した目つきに加え、この自画像の背景の色に酸味の強い黄色を使用することで、スーティンの将来に対して憂鬱な気持ちを抱いている様を、助長して表す効果を発揮しているのである。

後期印象派の影響

スーティンがこの自画像を生み出すために用いたのは、自由なゆらゆらとした筆づかいだけでなく鮮やかな色彩もまた特徴であり、その中にヴィンセント・ヴァン・ゴッホのような後期印象派の影響を明らかに見ることができる。

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基本情報・編集情報

  • 画家シャイム・スーティン
  • 作品名自画像
  • 英語名Self-Portrait
  • 分類絵画
  • 制作年1918年 - 1918年
  • 製作国フランス
  • 所蔵プリンストン大美術館 (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ54.6cm
  • 横幅45.7cm
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