作品概要

サンクタ・リリアス》は、画家のダンテ・ガブリエル・ロセッティによって制作された作品。制作年は1874年から1874年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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未完成作

これはロセッティの《祝福されし乙女》(1875-1878)の初期の未完成版である。制作は1873年9月に開始されたが、ロセッティはすぐにそれを放棄し、現在のサイズに縮小させた。主題は1850年に「The Germ」において最初に出版されたロセッティ自身の詩の一つから派生したものである。

祝福されし乙女は、
天の金の棒から体を伸ばす
彼女の目は深淵より深い
静かな水の中でさえも。
彼女は手に3本のユリを持っていた。
そして彼女の髪の星は7つだった。

エリザベス・シダルの死

詩は、死んでしまった女性の、まだ生きている恋人への憧れの感情を表現している。完成した絵の中で、は、彼女はプレデラに描かれた最愛の人を見下ろしている。彼女の背後には、再び天国で結ばれた恋人たちのカップルが喜びの中抱き合っている。ロセッティのインスピレーションは明らかに、アヘンの過剰摂取で亡くなった妻、エリザベス・シダルの早すぎる死であった。

ロセッティの詩では、乙女は髪に7つの星を持っている。これはプレアデス星団の7つの星に変身したアトラスとプレイオネの7人の娘たちに対する遠回しな暗示である。絵画では、6つの星しか描かれていない。もう1つはメロペの星である。メロペはシジフォスへの愛を恥じて、目に見えない輝きを放っていると言われている。エリザベスなしでは無意味な存在であると宣告されたロセッティは、おそらくシジフォスを自分と重ね合わせていた。シジフォスは、永遠に巨大な岩を山頂まで上げるように強制されていた。

詩と完成した絵の乙女は3本のユリを持っている。これは聖三位一体と受胎告知の両方を表している。画題も「サンクタ・リリアス(聖なる百合)」だが、ロセッティはユリではなく、ユリ科に属する黄色のアイリスに置き換えた。古典的な神話では、アイリスは天と地の橋である虹の女神である。したがって、絵の文脈において、それは、ロセッティとエリザベス・シダルの間の、地上と天上の間のつながりを表すことを意図している可能性がある。

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基本情報・編集情報

  • 画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティ
  • 作品名サンクタ・リリアス
  • 英語名Sancta Lilias
  • 分類絵画
  • 制作年1874年 - 1874年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ48.3cm
  • 横幅45.7cm
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