作品概要

エッフェル塔と樹木》は、画家のロベール・ドローネーによって制作された作品。制作年は1910年から1910年で、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館に所蔵されている。

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ドローネーとエッフェル塔

当時の多くの芸術家や文学者にとってそうであったように、エッフェル塔は、ドローネーにとってもモダニズムを象徴するモチーフだった。エッフェル塔の電波塔という役割は、ドローネーに、国境を越えたひとつのコミュニティーとしてのヨーロッパを想起させた。

ドローネーが最初にエッフェル塔を描いたのは1909年のことで、ソニア・タークとの婚約を祝ってのことだったと言われている。

その後、数年間の間に少なくとも30以上の作品に描かれている。1920年代にも再び、エッフェル塔が彼の絵画に登場している。

モチーフの分解

《エッフェル塔と樹木》 は、この頃のドローネー作品によく見られた〈破壊的な〉作品のひとつだ。

初期の作品では、モチーフは立体として描写されていたが、この頃の作品ではモチーフが壊れ、崩れ落ちるように描かれている。

だが、キュビリズム〈立体派〉を追及した他の作品のオブジェクトとは違い、この絵画のエッフェル塔は背景から切り離され、その形を保っている。

作品の特徴

エッフェル塔が占める面積を多くとることで、空を見上げた後、再び塔に視線を落とす目の動きを再現している。

前面に描かれた木から塔のてっぺんに、そして湾曲した木の枝越しの背景の建造物へと、視線を動かすに従って、塔は前後に、絵画の前景から背景へと、揺れ動いて見える。

この作品のエッフェル塔は、自律的な三次元のオブジェクトであると同時に、絵画全体のパターンの一部でもあるのだ。

このような視覚効果は、作品の抽象絵画としての完成度を高め、この作品以降、ことに窓をモチーフにした作品シリーズ以降に多様された。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロベール・ドローネー
  • 作品名エッフェル塔と樹木
  • 英語名Effel Tower with Trees
  • 分類絵画
  • 制作年1910年 - 1910年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 (アメリカ合衆国ニューヨーク州)
  • 種類油絵
  • 高さ126.4cm
  • 横幅92.8cm
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