作品概要

令嬢ジェーン・トルマッシュ》は、画家のジョシュア・レノルズによって制作された作品。制作年は1778年から1779年で、ワデスドンマナーに所蔵されている。

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ジョシュア・レノルズは18世紀イギリスを代表する肖像画家。

革新的な試み

本作でレノルズはレディ・ジェーン・トルマッシュ(第4代ディザート伯爵およびグレース夫人の末娘)をモデルに大胆なポーズを用いている。ジェーンは端のほうに位置して描かれ、風とたなびく髪と衣装のうねりの躍動感が強調された姿はまるで額縁から歩きだして行ってしまうかのようだ。しかしながらレノルズの革新的な試みは、同時代の同胞に常に歓迎されたわけではなかった。

ロイヤル・アカデミーにおける批評

1779年、本作がロイヤル・アカデミー展で一般に公開された時、批評家の一人はこう評した。「作品250番は嵐の中の令嬢だ。髪は一方に吹き乱れ、スカーフはもう一方へ飛んでいる。首ときたら左側があまりにも膨らみ過ぎではないか」。また別の批評家は「なぜ故に、このご令嬢は吹き荒れる風の中に描かれなければならなかったのであろうか。これではグレース家が受け継ぐ特徴が何一つ見出せない」と記した。この「グレース家」は、ジェーンの母グレース・カートレット、そしておそらくは姉ルイーザとフランセスをも指していると考えられる。

後年まで及んだ批評の影響

そうした批評家たちの意見が長きに渡って影響を及ぼしたことは、その後1810年頃に制作された風刺画家のジェイムズ・ギルレイの版画などに見て取れる。作品では3人の女が風にあおられめくれ上がりそうなスカートを押さえつけている。タイトルは《大風の中のグレース姉妹》。中でも、そのうちの一人のとるポーズは、1779年にメゾティント版画として出版された際に世に知られることとなったレノルズ作ジェーンの肖像をある程度参考に制作されたものであると思われる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョシュア・レノルズ
  • 作品名令嬢ジェーン・トルマッシュ
  • 英語名Lady Jane Tollemache (Lady Jane Halliday)
  • 分類絵画
  • 制作年1778年 - 1779年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵ワデスドンマナー (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ238.7cm
  • 横幅148.5cm
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