作品概要

パリの街》は、画家のロベール・ドローネーによって制作された作品。制作年は1910年から1912年で、国立近代美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

作品のモチーフ

この作品は、パリを象徴する3つのモチーフ、そしてパリの街の過去と現在が入り混じったモンタージュだ。

絵の左側には、旧時代のパリの、ルーブル通りを望む景色が描かれている。

中央に描かれたギリシャの女神達は、ナポリの国立考古学博物館で画家が目にした、古代ローマのポンペイ様式の壁画から借用したものだ。これは、ギリシャ神話「パリスの審判」を象徴的に表すことで、パリの街の古典的な美と品格を示していると考えられる。

右側には、「現代」を象徴するエッフェル塔が描かれている。エッフェル塔は、1909年~1912年に製作されたドローネーの絵画に度々登場する。

同時性の追求

ドローネーは、この絵画を自身の画家人生においての岐路となる作品と捉えていた。

彼は作品に同時性を持たせることに関心を抱いており、これ以前に制作した作品にもモンタージュ的な要素が見て取れる。

《パリの街》で、寓話的な概念と実在のモチーフを混合させることで、「説明的かつ抽象的」な作品の制作を成し遂げたのだ。

作品の来歴

《パリの街》は、1912年にパリのサロンSalon des Indépendentsに出展するために製作され、大きな評判を得た。

評論家のギヨーム・アポリネールは作品について、「単なる芸術表現の枠を超えている。この絵画は、偉大なるイタリアの画家達の時代以降失われていた、芸術の概念の甦りである。[中略]彼は現代の画家達が重ねてきた努力を、軽々とひとまとめにしてしまったのだ」と書き残した。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ロベール・ドローネー
  • 作品名パリの街
  • 英語名The City of Paris
  • 分類絵画
  • 制作年1910年 - 1912年
  • 製作国フランス
  • 所蔵国立近代美術館 (フランス)
  • 種類油絵
  • 高さ267cm
  • 横幅406cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • パリの街の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。